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Twelve Minutes

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Twelve Minutesのゲーム画面・キャラクター画像
◆Twelve Minutesの内容◆
An interactive thriller about a man trapped in a time loop. Featuring James McAvoy, Daisy Ridley, and Willem Dafoe.
Twelve Minutes
2021年8月19日 発売
Annapurna Interactive
Twelve Minutesの評判
良い評判
[h1]ええ?またこの展開?ループが止まないクリックアドベンチャーゲーム[/h1]

主人公アーロンは妻の元へ帰ると、そこには妊娠したとの朗報と同時に警官が闖入してきてアーロンは不当な暴行を受ける。
そして、そこからの時間を延々と繰り返すループに陥ってしまうのだ。
その12分から抜け出すために、あれやこれやとトライアル&エラーを繰り返す羽目になる。
妻や警官と会話するにも、話題の順番を取り違えたりすると話を聞いてくれなくなったりするので、わりと面倒。
ただ、選択したダイアログは色が変わる(白→灰色)ので、総当たりでいくのもアリかも。

プレイ時間は不明(人による)、実績はタイトル通りに12でエンディングと特殊プレイ。
仕掛けさえ分かってしまえば実プレイ時間が短い上に、そこまで物語が細やかに変化する訳ではないのでやや割高感はある。
悪い評判
一言で総評:前半は楽しめたが、主にシナリオの欠陥により、終盤で台無しになったゲーム。

以下よりネタバレ。

難点:12MINUTESというタイトル・または終盤までの展開から読者が求めるシナリオとは、
「この推定12分間のループを如何に解決し脱するか」あるいは「この12分間ループが結局解決されない、というオチが如何に面白くなっているか」のふたつだが、
本作は「12分間ループよりさらに八年以上巻き戻って解決する」というオチ。しかもその解決方法が「何もしない」というもの。つまり、問題解決を放棄することで、この先の多く積み上げていった悲喜こもごもをすべてなかったことにする。

これでは納得感は得られない。

ループによって積み上がり、ねじくれていったその問題を、あっと驚く意外な妙手によって解決する、ここにカタルシスがあるはずなのに、クリエイターはそれを放棄し、突然、手元の懐中時計を睨むことを要求し、唐突な過去跳躍の末、何やら観念的な小説の一説を引用し、「忘却こそが正しい」と説いて、すべて放り投げて閉じる。

近い構造のシナリオに時をかける少女があるが、あの作品はすべてをなかったことに「できる」という情報を道すがらに撒いていたことで唐突な展開として肩透かしになることを防いでいたし、主人公がすべてをなかったことにする方法を見出し、それを決断することにドラマがあったし、すべてをなかったことにすることによって、「恋が叶わない」という大きなカタルシスが強調される構造になっていた。だから面白い。
本作は、単に閉じるだけで、シナリオにおける考慮が何もない、という点で、まったく有機的でない。

結果、特に心に何も残らず、やる意義はなかった。

そのほか:シナリオは後半のターニングポイントからクライマックスまで、伏線回収や感情の爆発によって物語が圧縮・加速していく。しかし本作はむしろ間延びしていく。ループによって、秘密を共有するためのすり合わせ会話を何度も挟まねばならないからだ。
また、エンディングへ向かう方法に至っては、導線すらなくなってしまう。突然「懐中時計を見る」という物語と何ら関係のない行動を要求されるので、偶然そのアクションに至るまで、延々とループさせられる。
本来、終盤は丁寧な誘導によってテンポを重視することでユーザーの感情を高めていく場面で、本作はすべて真逆のことをしてくる。
つまり、面白くない。
Twelve Minutesの攻略サイト