<このレビューは68時間ほどプレイ、難易度ハード:クエストⅠまでクリアした状態の内容です>
[h1]◆概要◆[/h1]
非常にユーザビリティの優れたローグライクマインスイーパー。
[url=https://store.steampowered.com/app/339400/Runestone_Keeper/]Runestone Keeper[/url]以降待ち続けてきたローグライクマインスイーパーの到達点とも言えるほどであり、クオリティ、バランス、ボリューム、いずれも十分な出来。
個人的にはsteamで一番好きなマインスイーパー系であり、クリアするだけで経験値取得、マスを開くとコインが落ちてたりNPCが出たりとプレイするだけでも楽しめる要素がふんだん。
各ステージごとにマスの色やフラグの柄が異なっており、飽きさせない作りになっていた。
後述のChordingシステムのおかげでマスを直接クリックする必要があまりない=長時間プレイしても自爆しにくいのはもちろん、アイテムアンロック無しで最初から数百以上のアイテムが出現、豊富すぎるカスタマイズ機能など欠点らしい欠点が見当たらないほどだった。
何気にこの手のゲームにしてはかなりBGMのクオリティが高く、OSTはないのかと思ったほど。
[h1]◆ゲームモードについて◆[/h1]
本作には大きく分けて全ステージをクリアすれば終わりとなるクエストモード、古典的マインスイーパーであるクラシックモードの2つが存在する。
クエストモードはマスを開くとコインやNPC、宝箱が出現したり、通常のステージ以外にショップやワープポータルが出現したりとローグライク的な楽しみ方が出来る。
アイテムもパッシブアイテムや消費アイテムなど様々なものが出現、ステージにデメリット効果のあるMODなど様々なランダム要素が発生する。
(デフォルトだと)最大HPが5となっており、本家のようにオワタ式ではないため気軽に地雷を踏みやすいのもポイントだろう。
デイリーミッションもあるため、クリアできなくても条件を満たせばトークンを溜めることが出来る。
それ以前にステージクリアで取得する経験値を溜めるだけでもトークンがもらえるため、「とりあえずステージをクリアするだけで何か得られるものがある」というのは非常にやる気が出る良いシステムだった。
一方でクラシックモードは本家マインスイーパーのように一度でも失敗するとゲームオーバーのオワタ式。
しかしクエストモードと同じくクリアすると経験値が入り、Chordingシステムも存在するため非常に快適にプレイできた。
[h1]◆Chordingシステムについて◆[/h1]
マインスイーパーといえばまだ開いていないマスを左クリックして開き、地雷と思った場合は右クリックしてフラグを立てる、と思っていたのだが、本作はChordingシステムによりその手間が大幅に簡略化されている。
具体的にはご覧いただいたほうが速いだろう。
https://youtu.be/s2QUEfyi1bQ
つまるところ、空いているマスを左クリック・右クリックするだけで周囲のマスを開く・フラグ立てすることができるため、非常にスムーズにマスを開くことが出来る。
長時間プレイしていた時にありがちな「ここは地雷マスなので右クリック→うっかりミスで左クリックしてしまいゲームオーバー」というミスも防げるため、非常に良いシステムだと思った。
厳密には本家マインスイーパーにもマウスの左右同時押しクリックで周囲のマスを全て開く(ので地雷があったら即ゲームオーバー)機能があるとのことだが、本作ではフラグ立てしていない場合はマスが全て開かないため、利便性としては向上している。
[h1]◆マインスイーパー面について◆[/h1]
基本的な仕様は一般的なマインスイーパーと同じであり、推測しても地雷の場所がわからないエリアが存在したり、周囲を全て地雷に囲まれた究極の運ゲーも存在。
運ゲーが嫌いな場合や最低難易度では全て論理的に考えて解ける=究極の運ゲーが発生しないようにすることも可能(ただし取得経験値は減少)。
※どうやら開発の方針としては「マインスイーパーがそこそこ得意な人対象←をさらにランダム要素で運ゲー化させる」なようで、「マインスイーパーの運ゲー要素をランダム要素で軽減させる」ではないことに注意。
現時点ではマインスイーパー以外の運ゲー要素がそこそこ強めであり、マインスイーパーで詰まってしまうと運ゲー&運ゲーなことにもなりかねない。
一般的なマインスイーパーと比べると上記Chordingシステム以外はマスを開くとコインやNPC、宝箱が出てくるのが大きな違い。
地雷もモンスターとなっており、(特定の方法で)モンスターを倒すと利点がある場合も。
モンスターの種類も多種多様で見た目的にも楽しめるのがポイント。
コインは集めることでショップでの買い物、ギルドでのNPC雇用、NPCに支払って様々なこと(四方にバブルを飛ばしたりアイテムを売ってもらえたり)に使用することが出来る。
宝箱は様々なアイテムが出現し、良い効果のアイテムが多いのはもちろん、「最大HPが上昇しない」などデメリットのあるアイテムも出現することも。
それ以外にもマスを開いた先にはトークンショップで使用可能なトークンが落ちていたり、プロフィールアイコンの色変更に必要なペイントが落ちていたり、謎の石像があったりとマスを開くだけでも飽きさせない作りになっていた。
また各ステージをクリアすることで経験値を取得、レベルアップすることでトークン、一定レベルになるとプロフィールアイコンや新アイテムなどが入手可能。
そのため繰り返しプレイするだけでも経験値がもらえるため、「最後までクリアできないけど得られるものがある」というのは非常に良かった。
なおトークンショップでは一定条件を満たすとマスタリーを購入・装着可能となる。
このマスタリーがかなり重要であり、特にSpyの効果「ステージ開始時、ランダムな10マスの周囲の地雷数が見える」があるとかなり楽になるだろう。
[h1]◆アイテムについて◆[/h1]
本作のアイテムは5種類存在し、具体的には以下の通り。
Passive(白色):所持しているだけでプラスの効果。いわゆるパッシブアイテム
Consumable(緑色);使い捨てアイテム。使用するとなくなるのはこの種類だけ
Magic(青色):MPを消費して使用するアイテム。マスを開いたりするとMPが溜まり、繰り返し使用可能
Legendary(黄色):非常に強力な(おそらくパッシブ)効果のあるアイテム。ただし所持出来るのはデフォルトでは1個のみ
Omen(赤色):所持しているだけでマイナスの効果。いわゆるマイナスのパッシブアイテム
特筆すべきはその数であり、レビュー執筆時点で600種類以上。
アンロックが必要なアイテムもかなり少なく、ショップでのアイテムアンロック以外はレベルアップやクエストクリアと簡単な方法でアンロック、現時点で500種類以上をショップでのアンロックなしで発見しているほど。
トークンショップでSPECIALISTを購入することで特定のアイテムを出現しやすい・しにくいように設定できるのも良かった(もっともアイテム数が多すぎる影響であまり機能しているように思えなかったが)。
コーデックスでは検索窓に打ち込んだ用語で「アイテム説明欄の文字列も検索可能」であり、これにより特定の効果のアイテムだけを抽出することが可能であり、マスタリーアンロックや実績解除するために役立つだろう。
ちなみにステージのMODや大量に存在するアイテムの特殊効果やマス効果などは全て画面右下の書物アイコンから閲覧可能。
[url=https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2041712650]日本翻訳されているガイドもある(ただし部分的)[/url]ため、困ったら確認すると良いだろう。
[h1]◆やりこみ要素について◆[/h1]
「それなりに難しい難易度ノーマルがチュートリアル」と言えるほどやりこみ要素が豊富。
最初からアンロックされているのは、多くの実績をアンロックできないものの簡単にクリアできる「カジュアル」、基本となる難易度だが運要素が絡んで適度に難しい「ノーマル」の2つ。
ノーマルをクリアすると当然ハードがアンロックされるが、
ハードをクリアするとエンドレスモード、エンドレスモードをクリアするとヒーロートライアル、アーティファクトを10個集めるとビヨンドモード…
とある意味ノーマルクリアからが本番。
特に難易度ハードからはアイテムをクラフトするのに必要なアーティファクト(素材)とブループリントがドロップし、ブループリントをアンロックして素材を集めることでアイテムを作成することが出来る。
このアイテムは通常画面右下のアイテムスロットにセットできるため、さらに楽に進めることが可能。
加えて難易度別にクエストⅠ~Ⅴの5つが存在。
ノーマルのクエストⅣあたりからは究極のn択が最序盤から出現することもそれなりに多く、同じ難易度ノーマルとなめてかかるとクリアできないほどの難しさのため注意されたい。
また本作にはレベルが1に戻るものの追加ボーナスを得られるプレステージが存在。
プレステージアンロック条件は[spoiler]Legendaryアイテムを100個入手する[/spoiler]と思われるが、「レベル200未満でプレステージしてしまうとレベル200のアイコンが取得できない」ため要注意。
厳密には別ユーザーにすることでレベル200のアイコンも入手可能だが、二度手間になるためどちらを優先するかはプレイヤー次第。
似たようなタイプでそこそこやり込めるゲームとして[url=https://store.steampowered.com/app/226620/Desktop_Dungeons/]Desktop Dungeons[/url]が存在するが、Desktop Dungeonsは「運ゲー要素を思考で補なっておりパズルとしての完成度が高い一方、無限にやり込めるエンドコンテンツは少なめ」のに対し、本作は「運ゲー要素は多めだが無限にやり込めるエンドコンテンツばかり」と方向性が違うように感じた。
全体的な完成度としてはDesktop Dungeonsのほうが高く、[url=http://www.desktopdungeons.net/media/]基本システムは完成しているフリー版[/url]が存在するため、まずはダウンロードしてみるのも良いだろう。
[h1]◆英語について◆[/h1]
非常に繰り返し遊び続ける本作だが、やはり全編英語というのがネックになってくる。
本作独自の用語を除けば比較的わかりにくい文章は少なかったが、それでも序盤はアイテム説明を読み続けることになったり、使うだけ・持っているだけでは効果がわかりにくいものもあるため注意されたい。
唯一お伝えしたいこととして、設定画面のコントローラータブの「experimental min zoom percent」がある。
これは「デフォルトの最大縮小倍率はどれぐらいか」の項目であり、本作はこの値以上に画面を縮小できない。
そのため適度に小さい数値にすると快適にプレイしやすいだろう。
[h1]◆終わりに◆[/h1]
主にゲーム本編の解説が多くなってしまったが、プロフィールアイコンなどのカスタマイズ性もばつぐん。
アイコンの種類が多いのはもちろん、特殊なエフェクトを掛けられたり色を変えられたりと枚挙にいとまがない。
当然プレイユーザーの変更も可能であり、レベル1から再プレイも可能。
アイテムインベントリの見た目すら変えられ、もはや何も言う必要がない出来のマインスイーパーだった。
強いて言うならばゲーム起動時のウィンドウサイズ調整の挙動が(こちらの環境だと)ややおかしく、おそらくだが非アクティブ状態で起動すると常に最小サイズで起動する。
すぐに再起動したりすると設定したウィンドウサイズで起動するが、唯一心残りな点だった。
また、どれだけクオリティが高くとも本作はマインスイーパーであることに留意されたい。
引き継げるものは基本トークンのみで初期ステータスアップは(マスタリー以外)存在せず、運要素を減らすアイテムがあるとは言え基本運ゲー、究極のn択を数回成功して先に進むこともしばしば…
繰り返しプレイしてプレイヤーが賢くなるローグライクではなく、ひたすら運ゲーに左右されるマインスイーパーであることを念頭に置いておくと良いだろう。