待望の[url=https://store.steampowered.com/app/1149510/]苗栗国のヤママヤ―少女 [/url]の続編です。
無事発売されて本当に嬉しいですね。
[h1][strike]うおー!ピスカー!俺だぞー![/strike][/h1]
と声のあらん限りに叫びたいところなのですが、今回はタイトルにもある通りミカドキジの少女であるショートヘアのデッドパン娘、通称「ミカ」が物語の中心的存在となります。
よって前作のメインヒロインであったピスカの出番はどうしても控えめなものとなってしまっています、[strike]悲しい。[/strike]
ともあれピスカ、ミカ両ヒロインが投ずる会話のセンスは前作と同様に高いものであり、目にしていて感心させられるようなやり取りが作中では取り交わされています。
ついでに言うと何故かパロディネタが豊富ですね、日本のアニメを模した演出があったりと。
ただし翻訳に関しては、今作はやや粗が目立つものとなっているでしょうか。
助詞、助動詞の使い方が適切ではない箇所が目立つんですよね、台詞の語尾などもところどころおかしなことになってしまっていますし。
そのせいかピスカの性格も、日本語テキストだとなんだか少し違った風に映ってしまったりと。
(さっきからピスカピスカうるさい)
もちろん全体的な文章量を考えると充分な翻訳であることは確かなのですが、不自然さはどうしても拭えないため、そのあたり適宜頭の中で変換しながら読み進めていく必要があるでしょうか。
また、今作ではなんと中国語のボイスも備わりました。
しかしながら日本の声優さんのようないかにもアニメ声といった演じ方ではないため、もしかしたら耳にしていて少し違和感があるかもしれません。
それというのも今回起用された声優さんの声が、自身が抱くピスカのイメージとあまり合っていないような気がしたんですよね、あくまでも個人的な印象ではあるのですが。
ですので前作のイメージを大切したい方は、音声をオフにした状態でプレイをされることをお勧めします。
転じてミカの音声は、非常にキャラクターに即したものであるようにも思います。
こうした感情の起伏に乏しいキャラだからこそ、わざとらしさのない演じ方が調和するのかもしれませんね。
えー、それで物語についてなのですが、これが例によってあれこれ記述してしまうとどうしてもネタバレになってしまうこともあり、そこは何分慎重になるべきというか、深い部分については前作同様こちらも実際にプレイしてお確かめくださいというのが正直なところです。
あえて申し上げるとするならば、今作もやっぱりまずはバッドエンドを迎えることが、どうやら義務付けられているようです。
たとえ選択肢を吟味したつもりであったとしても、主人公の王承恩は大概酷い目に遭います。
というよりも恐らくではありますが、一旦バッドエンドへと到達しないと真のルートへは到達できない仕様になっているようです。
とはいえこうした不正解のルートでしか解明されない事実もあったり、またバッドエンドを迎えることで獲得できる実績もあるため、決して無益な骨折りになることはありません。
ということで申しわけないながらも王承恩には酷い目に遭ってもらいつつ、頑張ってトゥルーエンドを目指しましょう。
今作のストーリーもまた予想外の連続ですからね、ええ。
[spoiler]ただ、本作に対する自身の率直な感想を述べるとすれば、終盤の展開は個人的にはどうしても受け入れがたいものでありました。
ビジュアルノベルという性質上、ああいった要素が持ち込まれることは避けられないのかもしれませんが。
とはいえ終始強い思想性の下に物語を紡ぎ、かつ主人公の大胆な振る舞いを堂々と描写した前作と比較すると、今作は凡百のビジュアルノベルへと半歩足を踏み入れてしまったなという結論を下さざるを得ません。
むしろバッドエンドにおいて主人公が陥った苦境と懊悩こそが、事前にこちらが望んでいた物語の筋書きそのものであり、本来あるべき姿ではなかったのかとすら思索します。
もちろんこれらすべては、事前に抱いていたこちら側の期待が大きすぎたが故の本作への的外れな見解であることは、自分自身十二分に理解しています。[/spoiler]
そして最後に、今作も主題歌付きです!
オープニングテーマ、エンディングテーマともに素敵ですね。
サウンドトラックも販売されておりますので、気に入られた方はぜひともお買い求めくださいませ。
自分としてはBGMがどれもとても心地良かったですね、なんとも柔らかな曲調で作品にも上手く合致していて。
さて、はたして次はどのような国のどのような風景と、そしてどのような人たちが主人公である王承恩とピスカ、さらに新たに加わったミカたちを待ち受けているのでしょうか。
今から胸が高鳴りますね。
だって自分はこのシリーズと、作中に登場するキャラクターたちのことがとても大好きですから、はい。