[h1]全てが洗練されたラリーレイドゲーム二作目。過酷な環境をときには慎重に、ときにはダイナミックに運転してゴールを目指そう[/h1]
ダカールラリーのゲーム化。
[url=store.steampowered.com/app/1839940/Dakar_Desert_Rally/]Dakar 18[/url]の続編となる。
ラリーといえばWRCのような公道を猛スピードで駆け抜けるものを想像しがちだが、こちらはラリーレイドという全く異なるレースジャンルのゲーム。
地図上に適当に置かれた目的座標を順番に通っていき、そのタイムを競う。故に360°のどこへに進むべきかというところから始まる。
ドライバーはオフィシャルから渡されたロードブックに書いてある景色や距離を確認しながら目的の座標に向かう。以下システム項にて詳解。
[h1]システム[/h1]
車種
・乗り物はカー(バギーやピックアップ等)・トラック・SxS(最小構成の四輪車)、バイク、クアッド(一人乗りの四輪バギー)の5種。2020年から2022年までの出場車両といくつかのクラシック車両。
ゲームモード
・スポーツ・レース・シミュレーションの3モードが用意されている。それぞれでかなりルールが異なる。
・スポーツ:全車一斉スタートで比較的短距離を走行する。ウェイポイントは視認でき、走行指示も他のラリーゲームのような表示となる。一番親切なモード。1レース最大10分程度。
・プロ:一台づつ出走する。走行指示は実際の競技で使われるロードブックとなる。ウェイポイントは視認出来ず、また速度制限のある場所も存在する。セーブは正しく通過出来たチェックポイント毎に行われる。遭難した場合はタイムペナルティーを受け最後のチェックポイントにスポーン出来る。コースはスポーツモードより複雑。最大1レース20分程度。
・シミュレーション:基本はプロモードと同じだが、セーブはレース終了まで行われず、進捗を保存するには完走する必要がある。さらにレースは長大となり、速い車両でも完走に40分程度かかるコースが連続する。チェックポイントからのスポーンは不可。またカー・トラック・SxSの二人乗り以上のクラスは最高速度制限あり。またややライバルが速くなる。
ロードブック
・ロードブックを確認しながら目的地を目指す。ロードブックには向かうべき方角もしくは沿うべき道や轍、また目的地付近にあるオブジェクト(廃墟・植物・大岩等)、次の目的地までの走行距離が書かれている。
・ドライバーはロードブックの情報に加えて実際の走行距離およびコンパスを参照してチェックポイントを目指す。ジャンプやスリップ等で距離や進行方向が変わった場合はこれを考慮してチェックポイントへ向かわねばならない。なお、無事チェックポイントにたどり着くと走行距離はロードブックと同じ値にリセットされるため、誤差が積算することはない。
・チェックポイントが複数あるがウェイポイントと呼ばれるところ以外は通らなくても良い。但しこの場合は遭難のリスクが上昇し、またロードブックも手動送りしないとならない。
・走行速度が指定されている地点が存在する。超過するとペナルティでタイム加算。
その他ルール
・レース前に車の修理およびセッティングが可能。修理にはゲーム内通貨を用い、それが足りるならばいくらでも修理可能。
・レース中に修理が必要となる場合は、修理箇所に応じたタイムの加算。制限速度を超えた場合はタイムペナルティーが加算。
[h1]良いところ[/h1]
・変化に富む景色
基本的には砂漠だが、その中でも大きな変化がある。海岸、植物が生い茂る地帯、滑らかな砂砂漠、一転して険しい岩砂漠。さらに夜間や雷雨、砂嵐、吹雪など天候も変化に富み、景色が大変美しい。
・路面による運転方法の変化
平らな砂漠は全速力で良いが、ごつごつした地面の岩砂漠は慎重に走らないと衝突ダメージを負ってしまう。逆に急斜面ばかりの場所は勢いを付けないと登れなかったり、勢いが付きすぎて大事故を引き起こす可能性を考える必要あり。水場は減速を避けるルートを選択するなど、路面によって適切な運転方法が変化する。
・レースの壮大さが表現されている
全体的にコースが長め。特にシミュレーションモードではノーミスクリアで1時間近く、チェックポイントは100個を超えるステージもある。一方でプロモードは最大で10分程度と手頃な長さのレースになっている。
・プレイ感覚の異なる3つの難易度
上記の通りスポーツモードとプロ・シミュレーションモードは全く別物で、スポーツモードは爽快感溢れるお祭り、プロはお手軽な長さの本格ルール、シミュレーションは長大なダカールラリーの体験と綺麗にプレイ感覚が分かれる。
簡単、難しいというよりは3つのモードがある感じで、どれをプレイしても楽しい。
[h1]賛否両論点[/h1]
・車両の挙動はやや大味
路面の変化に対する挙動の変化はあまり感じられない。凹凸は沢山あるので悪路を走っている感覚はあるが、路面の変化は分かりづらいという印象。個人的には適度に難しく車を操っている感覚はあるためマイナスではないが、シミュ寄りな挙動を期待するとがっかりするかも。
・壊れづらい
ボディやサスペンション等色々なところが痛んでくるが、最高難易度でも壊れる回数は少ないと感じた。ただし大事故を起こすとタイヤが取れる、ラジエーターが壊れてパワーが無くなるなど大幅なロスを生む。ダカールラリーというテーマに対してはトラブルは控えめに感じるが、ひとつのドライブゲームとして見るならば適度な緊張感を与えるという塩梅。
・車両は購入制
プレイを進めてゲーム内通貨を稼ぎ、それで車両を購入する制度。最初から全ての車種に乗りたいという人にはかなり不満となる。
・シミュレーションモードはレベル解放制
難易度と成績に応じた経験値が貯まり、これが一定まで貯まるとシミュレーションモードがプレイ出来るようになる。既にルールを熟知している、上達が早い場合は煩わしい要素。
[h1]悪いところ[/h1]
・チュートリアルの欠如
多くの情報が書かれているロードブックが鍵を握るゲームであるが、これを理解させるためのチュートリアルが無い。
代わりに短距離のはじめの一歩的な立場のレースが用意されているが、ウェイポイントの感覚が短いのでナビゲーションが忙しく、場合によっては後半のコースより迷いやすい構成。
幸い道筋を記憶出来る長さのレースなのでさっさとクリアして次のレースを始めた方がより良い練習となる。
・ロードブックが見づらい
黒い線で描かれた全体図に青い走行指示線。太さも同じ程度で慣れるまでは分かりづらいと感じた。
・車両とコースの組み合わせによっては走破がかなり困難な場合がある
急斜面があるコースとパワーの無い組み合わせの場合、目的地に付くのがかなり困難な場合がある。迂回ルートがある、勢いが付けられる場所がある場合は良いが、そういったものが無い場所もあるように感じられた。
・シミュレーションモードでのセーブ制限
一つのレースがとても長いにも関わらずクリアまで一切セーブできない。ぶっ続けでプレイする時間の無いとき、体力がもたないときもあるはずなので、この制限は良いとは思えない。
・スポンサー車両の制限
レベルアップ?レース完走?(条件が未だ不明)でホイールスピンが回せる場合があり、この報酬で車両を選ぶとその車両を獲得出来る。ただしこの方法で獲得した車両は指定されたレースをクリアしないと自由に使えない代物である。[strike]このレースにシミュレーションモードのとても長いレースが割り当てられることもあり、気軽に報酬として車両を選択しづらい。[/strike]プレイしたモードと同様のモードのレースが割り当てられる模様。車両選択の際は自身のプレイしたモードに注意して選択しよう。
[h1]総評[/h1]
ラリーレイドをプレイ出来る唯一の作品の二作目。ダカールラリーへの理解が進むし、長距離を冒険してる感がとても楽しい。大規模なマップが用意出来る時代になったからこそ実現したゲームプレイと言える。
挙動もクラスによってかなり変わるし、車両によってはナビゲーターが不在の場合もあり、どのクラスも挑戦しがいがある。
一方でチュートリアルがほぼ無し、選択車両によっては走破困難な場合があり、慣れるまでに投げてしまう人、選択を誤って無理だと感じてしまう人も多そう。
最初のレースはコースを覚えてクリアしてしまい、次のレースでロードブックと周りの景色を比べながらプレイしてみよう。きっとロードブックの見方が分かってくるはず。
そうすればきっと「指定方角or指定の痕跡に沿って一定距離進む」ことが出来るようになっているだろう。
慣れれば他のドライブゲームにない壮大な楽しさを持った作品。
挙動も良く景色も綺麗なので強くオススメしたいが、楽しくプレイするにはドライブゲームに対して諦めない心、ロードブックの理解にある程度の時間を割くことが必要かもしれない。
ロードマップによればリプレイ機能・フォトモードの追加、新車両・追加マップも来るのでこれからの展開も非常に楽しみ。
[h1]前作と比較(前作プレイ済みの方へ)[/h1]
挙動:大幅に向上。後輪駆動車も扱いやすくなり、レギュレーション上のメリットも反映されるようになった。
マップ:オブジェクトが大幅に増加し迷いづらくなった。一方で見渡す限り砂漠というシチュエーションが減少したので窮屈に感じることも。
ナビゲーション:大幅に向上。道を間違えた場合にはすぐに教えてくれるし、迷った場合には最後に通ったチェックポイントまで誘導してくれる。ただし、ときにとんちんかんな指示(橋の上を通るべきなのに橋下に誘導、道の左右によるべき方向を誤る等)をしてくる場合あり。