このゲームを2004年に遊んだとき、まるで現実の中にいるような空気感を画面の中に感じて驚愕した。3Dポリゴンのゲームはドット絵の緻密な表現には勝てないだろうという思い込みが音を立てて崩れていった。映画さながらに、倒れてくる巨大な煙突の真下をボートで潜り抜けようとした時、崩壊していく煙突の瓦礫が画面を覆い圧死したが、その時プリレンダムービーが美しいと感動していた時代が過去のものになったのだと感じた。イベントシーンは好きな角度から自由に見る事が出来て、常にシームレスにゲームと溶け込んでいることに驚いた。今では当たり前の技術ではあるが、まさに時代を変えたゲームだと思う。
パズルゲームが好きなので物理エンジンを利用した謎解きも楽しかった。購入当初はSteamというランチャーが邪魔で仕方なかったが、今では多数のゲームを手軽にダウンロード購入できて、素晴らしいプラットフォームに成長して、PCゲームには無くてはならないものになった。ゲームのアップデートに気を使う必要も無く、OSを入れ替えた後でも必要なランタイムを自動でインストールしてくれて便利極まりない。まさにPCゲームに革命を起こした記念すべき作品だと思う。
今遊んでもまったく古臭さは無いので、是非多くの人に遊んで欲しい。