ファーストパーソンビューの3Dパズルアクション。無人の廃墟で目覚めた男が記憶もなく、目的も分からないまま、廃墟からの脱出を目指す。
ゲームの攻略から目的を探るまで、あらゆる情報がパズルとして存在する本作のプレイアブルキャラクターはある条件により陽の光が強い場面には進むことができないという特色を持つ。このため、目と鼻の先がゴールであっても「日が差し込んでいるため進行できない」といったことが起き、これらを解決するために行動し、ステージクリアを目指す、というのがゲーム全体の流れになる。
パズルは比較的論理的なものから、ややファンタジックな色合いを見せるものまで、多様性があるものの、全体的な流れは終始変わらず、また、ボリュームの異様な少なさもあり満足感はやや低めだった。
Unreal Engine3ながらも美しいグラフィックと、ノスタルジックなBGMは手放しで素晴らしいと伝えられる。また、安易なホラーに落ちないビジュアル重視のゲームデザインの試みは喜ばしいが、ユーザーを驚かす仕掛けが変化せず、上記したように謎解きを含む流れが一貫している空気があるため、チープになると分かりつつも、プレイヤーを襲うクリーチャーなどが出てくれた方が緊張感が維持できたのではないか、と思わずにはいられない。
誰もが意欲作ではあると認めるだろうが、他人にこのゲームを勧められるかと聞かれれば、多くの人間が答えを濁すだろう。