私としては「いいえ」による期待を込めた厳しい評価を送ります。
「A列車で行こう」というゲームは、PC初代のころからプレイしており、今でも好きなゲームの一つ。なので、このシリーズは伸びて欲しいし、海外勢がリリースする街づくりシミュレーションゲームに負けないぐらいに昇華させてほしいというのが正直な感想。裏を返すと海外勢のゲームに見劣りしているのは事実なので、ファンとしては悔しい。
期待を込めて、厳しい評価観点の「トップ3」を以下に記載する。
1.「変わらない伝統ではなく,変えるべき伝統」
自分を含め従来のファンを蔑ろにはできない。というのも分からなくもないが、あの「A列車で行こう」というゲームタイトルがこのままで良いとはお世辞にも言えない。一番手痛いのが実はこのゲームは「街の発展のさせ方」ではなくて「資源で金を儲ける」が最善策になってしまうという致命的な側面だ。まずはじめにプレイヤーが「初心者」としての手筋としては、実は「線路を開通させて、電車を走らせる」ではない。そうすると「赤字確定」という圧倒的な壁が立ち塞がる。なのでまず選択するべきは、資源による黒字なのだ。(もう少し突っ込んでいうと、子会社設立や隣町アクセスて資金源を手に入れる事になる)そうこうして、ようやく「電車」という主目的にたどり着く。これがいわゆる昔からの変わらない伝統「コアコンセプト」なのだろう。だが、ここはあえて言いたい。次の新作で「まったく新しいA列車」をリリースして欲しい。上記の側面は明らかにマイナス方面に出ている側面であるし、それは取り払われるべきだろう。
【プレイヤーはもっと電車を走らせたいはずなんだ!】
2.「ゲームバランス」
コンストラクションマップで慣れてくると分かると思うが、いかんせんゲームバランスが極端すぎる。ネタバレになるかもしれないが、比率システムの把握や、建設位置の見極めなどの云々が重要なのではなく「ある事」さえやってしまえば、もうそれでほぼ9割方クリアしたも同然という事になってしまう。これはおそらく設計者達の意図したシナリオではなく「仕様バグ」に近いものだろう。こういう所は「そういった儲け方はできない」に倒した方がゲームバランスは向上する。このジャンルはゲームというよりはジオラマ鑑賞として育ったのかもしれない。なのでそういった「ゲーム性」を求める作品にはしたくないのかも知れない。だが、このままでは本作品をやる意義が無くなってしまっているのがこのゲームの弱点そのものなのである。ネタばれを言うつもりはないが、以下は今後リリースする上で、意識はした方がよい。
・「儲け方」に縛りを導入する。(人口上限や金策上限、何でも良い。ネタばれだけど資源黒字とか株で黒字って本当に必要?もっと純粋に鉄道ゲームに特化した方が良い。)
・「町の発展」に段階性を付ける。(内部ロジックで既に設計済みかもしれないがもう少し可視化した方が良い。比率システムで実現してると言うかもだが、まだ可視化はできてない。)
・「3D立体道路交差」や「橋」などにもっと重要な価値を位置づける。(「金かかるから、建設したくない」に陥ってしまう。金儲け方知らないままだとねえ・・・苦しいのよ(汗)
・「どの建物を建てても”経済効果”でしかない」ではなくて「この建物を建てると、この効果がある。この役割がある」が必達要素。
【プレイヤーはもっと沢山の物を建設したいはずなんだ!】
3.GUI
本当は言いたくはないんだけど。でも、つまらない所で低評価食らって、「やってみようかな」と思った人が操作性という観点で「やる気をなくす」はすごくもったいない。全部を書くと細かすぎる話だし、商品の価値を上げるのかどうか、という言い分も分かるが、こういった細かい所が幾つか重なってしまうと、プレイヤーは「何か面倒くさい。他のゲームにしよう」になってしまうだろう。ここは頑張って欲しい所だ。
「ビューウィンドウがフレキシブリで動かしやすい」
「マウスオーバーで色々と情報が見える」
「ダイアログボックス臭さが無くなった」
「メニューバーが非常に使いやすい」
「ステータスチェックと決定が同時進行でできる」
「スピード調整は「スライドバー」で100段階で自由調整」
「複数選択で複数決定が可能」
「クォータービュー90度ではなく、自由回転」
「線路、道路、新しい分岐が発生する建設の際、既存ルート維持」
「初心者には分からない詳細パラメータが見えるようにする(勉強すると分かる様になる)」
など
【プレイヤーはもっと快適な操作がしたいはずなんだ!】
総括していえば、ボクが少年時代の頃に感動した作品のまま、今も残っているという感じだ。
私は別に「なつかしさ」が欲しいわけじゃない。もっと「新しい作品」が欲しいんだ。
「新しさ」とは何なのかは難しい概念だが、新しい「A列車で行こう」を是非とも見せて欲しい。
次回作に期待したい。