まず第一に、このゲームを求めている人は確実に存在します。それが私ではなかったというだけで。
綺麗なだけでなく、水彩画のような独特の表現のグラフィック。それに加えて、心の安らぐしっとりとしたBGM。
また、ゲームの細かい部分に、ストレスを感じさせない製作者の心配りを感じることができました。
こういった点に魅力を感じるのなら、是非このゲームをプレイして欲しいと思いますし、以下のレビューは読まないべきです。
しかし、私がこのゲームに求めていたものは、上記のようなものではなく、「重厚な物語」でした。
「ほとんどテキストがない」という縛りの中で、どんな感動的なストーリーが描かれるのだろうか……。
そんな期待を胸にゲームを開始しましたが、終わってみると特に何も心に残ったものはありませんでした。
どんでん返しやクライマックスも、おおよそゲーム中に想像していた通りで、予想を超える展開もありません。
ゲームは一本道で、パズルを解いて星を集めて先に進むだけ。
パズルは途中からは、作業のようになってしまい「早く終わってくれ」とさえ思いました。
そういった意味で、2時間という、ある程度短い時間でゲームが終わったことは幸いだったのかもしれません。
これはゲームではなくアートとして楽しむ作品で、感受性が豊かな人でないと楽しめないのだと思います。