EvilGenius初代は目的が不透明、決定に対する結果が不明瞭、あらゆる事象への解説が世界観やウィットを重視しすぎてて説明になっていないなどの多くの問題を抱えながらも、80年代スパイ映画世界観で悪の支配者になれるという1点でそれらを味としているゲームだった。評価するときはダンジョンキーパーと比較されることも多く、当時としては名作とは言えなくともコアなファンが多いのもうなづける出来だった。
そしてこのEvilGenius2。初代と全く同じ問題点をそのまま抱えたまま令和の世に出てきてしまった。さながら氷河のマンモス、終戦後の帰還兵。令和の世においてこのありえない程不親切なUIとなんの思想の無いゲームデザインはとてもプレイに耐えられるものではない。
詳細は伏せるが、ゲーム中に必要な設備の要求量があまりにも多いため、あなたの作る基地はほぼ確実にデザインやロールプレイを放り投げて機能性一辺倒のものになるだろう。ミッションの要求時間が余りにも長いため、手下の動きや基地の様子を眺めることは諦めて倍速ボタンを押し続けることになるだろう。プレイの単調さ、内容に既視感を覚える回数に驚くだろう。演出のあまりの貧弱さに驚くだろう。果たした目的に対する報いの少なさに驚くことになるだろう。
新規プレイヤーどころか旧作プレイヤーにすら勧められる物ではない。もう一花咲かせようという夢は夢のままで終わらせるべきだった。