最高難易度クリアまで頑張ったのでレビュー
公式日本語あり。
火星に入植してテラフォーミングを目指すターン制のシミュレーションゲーム。シナリオ毎にテラフォーミングの目標が設定されていてその目標を達成できればゲームクリア。一方でいくらでもターンを続けられるわけではなく、ターンを進めることにマイナスが大きくなっていく火星住民からの支持というパラメータがゼロになってしまうとゲームオーバー。
テラフォーミングは開拓のリーダーが火星マップや街を開拓する要素、気温、酸素、水、大気の4種類の環境要素と細菌、植物、動物の3種類の生物要素で行っていく。ターン毎に資源収集が行われ、1回だけリーダーのスキル発動と建物カードの入手が行える。
・火星マップや街の開拓
資源収集は主にこの要素で行う。火星マップには街を建てられる所、資源を回収できる所、何もない所、特殊なイベントを起こせる所の4種類がある。スタート時点は街を一つ所有しており、リーダーのスキルで利用できる場所を1マスずつ広げていく。新たに拡張をする際に資源の臨時収入を得ることができるのでこれも使って拡張を進めていくことになる。
恒常的な資源確保はマップ上の場所に資源回収施設を建てたり、街の中に建物を建てることで行われる。マップ上の資源は利用するためには街を拡張して領域の確保が必要だが建物にカードは必要ない。街の中に建物を立てるためにはカードを入手しなければならない。
得たい資源、得られる資源、得られたカードを元に拡張を行っていく。カードは初期では毎ターン3枚から1枚を選ぶことになる。出されたカードで最善を尽くすように考えるのが面白かったりする。
・環境要素
各要素4段階あり、一定以上のポイントを集めることで段階が進んでいく。段階を進めることで大きな支持ポイントが貰えるだけでなく、住環境が改善されて支持が得やすくなったり、生物を根付かせるための条件だったりする。
イベントを起こす以外では一度にポイントを得られずコツコツ貯める必要がある。貯めなきゃテラフォームが進まないが、資源収集要素にはあまり絡まないのでこればっかり進めると発展が遅れる。悩ましいが活用できるとすごく楽になる要素
・生物要素
火星は予め、開拓場所数カ所単位で地方を形成していてその地方ごとに生物を根付かせることができる。根付かせるためには特定の建物を立ててスキルを発動する必要がある。根付かせることで支持の臨時収入と恒久収入を得たり、環境要素のポイントや資源を得ることができる。根付かせるためには環境条件をみたすことが必要で細菌は条件がゆるく、動物は条件が厳しい。その反対で根付かせたときの支持のは動物のほうが大きい。まずは細菌を根付かせ、環境を改善し、植物や動物を根付かせていく。これらで得られる支持が非常に大きく、高難易度の後半で激烈な支持のマイナスを補うのには必須の要素となっている。
その他、ターン内で取った行動は一部を除き巻き戻すことができる。よく考えてみたら違うなと思えばやり直すことが可能なのがとても良いと感じた。
ただ資源を集めて街を発展させれば良いわけでもなく、環境さえ良くすれば良いわけでもなく、欲しいカードが配られるとは限らない中、資源をやりくりして最高のパフォーマンスを発揮していくことで火星入植を成功に導くことができる。ランダム要素(マップ、カードやイベント)もあって何度でも楽しめたし、失敗しても工夫すれば乗り越えられる難易度なのがちょうどよかったので良いゲームだと思った。