[b](公式から配布されている修正パッチの適用をオススメします。 https://kaguragamesjp.com/product/evening-starter-patch/ )[/b]
ツクールVX製2015年発売の同人RPG。6年前のゲームながら、独自の戦闘・システム・UIなど、隅々まで凝った造りが目を引く。
[h1]【概要】[/h1]
舞台は現代社会、その裏側では邪神信仰の魔術師が水面下で活動しており、そういった超常の者達が起こす怪異事件の解決を目指す『掃除屋』として、主人公「野曽木蓮」とその仲間達が戦っていく……というあらすじ。
出てくる敵はクトゥルフ神話系のクリーチャーを元としており、知る人はニヤリとする作りになっているが、多すぎない適切な分量の解説がある為に特に知らない人でも世界観を楽しむ事が出来る。
際立って特徴的なシステムは「借金返済」「3D形式のダンジョン」「戦闘システム」。
[h1]【借金返済】[/h1]
主人公は諸事情で莫大な借金を抱えており、その返済を迫られる事になる。
ダンジョンで拾える換金アイテムの一部は借金のカタとして売り、さらに毎週に一度利子の返済がやってくる。
借金を返済する毎にショップの品揃えが解放されていき、後述の銃器と防具のラインナップが充実していく。
この返済状況によって、主なEDが分岐する。ただし必須では無く一切手をつけずともクリアは可能な為、面倒に感じるプレイヤーはやらずとも良い。
[h1]【3D形式のダンジョン】[/h1]
ダンジョン内は3D表示され、一人称視点で東西南北にマス移動して進む。
左右後方へ振り向いてから前進するのを基本とするが、向きをそのままに並行移動も可能かつミニマップもいつでも見る事が出来るので、クセが強い表示形式ながらもプレイヤーへの配慮はされている。
アイテム・イベントマスは視界に入った時に何らかの表示がされており、アテも無く彷徨うという事はあまり無い。ただしダンジョンギミックの一部は実際にマスを踏むまでわからない物もある。
正直自分は苦手な形式だったが、逆に言えば苦手なプレイヤーでもクリアするには問題無い作りとなっている。
[h1]【戦闘システム】[/h1]
通常攻撃・特殊技・防御・アイテムに並ぶ選択肢として、「銃撃」が全キャラに存在する。
キャラの近接武器はほぼ固定で、武器変更はもっぱら「銃器」の変更となっている。
各キャラは装備可能な銃器が決まっており、装備に応じて特徴の異なる銃撃が戦闘中に可能となる。ハンドガンなら命中重視の二・三連射、アサルトライフルなら弾数重視の十連射など。
銃撃時は通常より行動速度が上がり、敵の頭数を速く減らすのに有効。命中率・威力を上げる拡張アタッチメントを装備する事で取り回しが大きく口上するので、銃撃を重視する場合は前述の返済によるショップ更新が重要となる。
難易度ノーマルであっても油断すればランダムエンカウントで大打撃を受けかねない歯応えのある戦闘難易度、サブキャラに至るまで存在するシーン(※パッチ適用時)など、値段に比して感じるボリュームは大きい。
作り込まれた独自構造が多いゲームの為、あまり古臭さは感じさせない出来となっている。作品の形式上、色々なシーンの回収に一手間必要だが、最後の最後のダンジョンに落ちているアイテムを拾うと以降のデータ全てで全シーンの回想が解放可能になる。
ストーリーも良く練られているので、全てにおいて満足度は高かった。間違いなく良質と言える出来のRPGなので、強くオススメしたい。