早期アクセスリリース時点でのレビュー (2020/09/16)
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[h1] 概要 [/h1]
プレイヤーは主人公ハーク。物語は、かつてはより高度な文明を持ち繁栄していたことを思わせる廃ビルの中からはじまる。探索中に誰かの持ち物だったであろう通信機を拾い、なし崩しとは言え、その先にいる人物の協力者となったことで彼を取り巻く状況が変わっていく。
荒廃した世界を探索し、ギミックをくぐり抜け、秘密を解き明かしていこう。
[h1] ゲームシステム [/h1]
本作は全体マップ上に点在する個別のステージにアクセスして、アイテムやスキルを活用してギミックをくぐり抜け、探索・攻略していく。
個々のステージ同士はシームレスには続いておらず分かれており、それなりに広いものの、大きなルート分岐もなく終点まで比較的リニアに進んでいく。ストアテキストでは「メトロイドヴァニア要素を取り入れたアクションゲーム」とあるが、実際の印象は異なるかも知れない。
またトレーラーから受ける印象よりも実際の戦闘シーンは少なく、プラットフォーマーとしての移動がメイン。ワンミスで即死するようなギミックを避けながら足場を進んでいくシーンが多く、覚えゲー・死にゲー的な要素があるが、ミスしてもリトライは一瞬であること、チェックポイントの間隔も比較的短いこともあってストレスはあまりない。
まだ早期アクセス段階のため全体的なコンテンツ不足はあるものの、現在実装されている範囲の完成度そのものは高く、これといったバグもない。正規リリースに向けてコンテンツの拡充や、レベルデザインの調整などが進んでいくことに期待できるタイトルだろう。
[h1] ローカライズ [/h1]
ゲーム内の会話、UIやコンフィグの表示項目、日本語に対する適切なフォント、ドキュメントのテキストなど日本語ローカライズの品質は良好。
本作はストーリーがしっかり語られるため、ローカライズの質がゲームの没入感に直結するが、その点においては心配しなくていい。満点だと言っても差し支えない。
[h1] 操作性とアクション [/h1]
Xbox Elite ワイヤレス コントローラーでプレイしているが操作性は良好。
キャラクターのモーションも細かく描かれていて、フレーム落ちなく動きもなめらか。違和感などは特になかった。
なお、本作はシナリオの進行に伴うものや、探索による発見、自販機での購入によってアイテムやスキルを入手することでキャラクター自身の強化やアクションの幅が広がっていくのだが、ゲームがスタートしてから「(本作にとっての) 基本的なアクション」がひと通り出来るようになるまでに時間がかかる点は気になった。
また進行上、必須のシーンでシビアな操作を要求される箇所があった。スキのない完璧なタイイングでなければ通り抜けられないのだ。即死してもリトライは直ぐだが、もう少し余裕があってもいいかも知れない。
[code]難易度調整やスキップ要素は無いので、プレイヤー自身が上達するしかないが、そもそも高難易度を掲げているような作品ではなく、その瞬間だけ極端に難易度が上がった=バランスが悪いという印象を受けてしまった。[/code]
[h1] 総評 [/h1]
あくまで早期アクセス時点での評価だが、本作のコンセプトやロケーションは魅力的で、個々のアクションや、シナリオ構成なども完成度は高いと感じた。
しかしゲーム開始直後からの初期ステージが比較的長く、全体マップに出るまでに時間がかかること。ステージ内では探索しているというほどには分岐がなく、また最初のアイテムを入手してアクションに幅が出るまでにもある程度の時間を要する点が気になった。
メトロイドヴァニア要素があるという触れ込みに対して、ゲームの内容よりも期待値が上回ってしまい、実際にプレイしたときの印象が「思っていたのと違う」という方向に転んでしまいそうな危うさがある。
早期アクセスということもあり、プレイヤーからのフィードバックを経て調整が進んで行くタイトルなので、この先のアップデートに期待したい。