v1.0.9135でエンディングまでプレイし実績も全て獲得した上で起稿しています。
プレイに際して攻略情報を排しており全実績解除までに所要した時間は約30時間になります。
前作Evolandもプレイ済みであり、前作レビューでは否定的意見を投じたことも併記しておきます。
[h1]Pros:[/h1][List]
[*]前作のランダムエンカウント重視から今作ではアクション寄りにシフトさせたことで、ゲーム全体のテンポが良くなった。
[*]2D、3D共に前作より磨きがかかっており、とりわけ2Dの描きこみはSFC全盛期を彷彿とさせる。
[*]プロットとゲームの表現技術の変遷とがよく噛み合っている。
[*]キャラクターの個性がハッキリとしシナリオに活力を与えている。
[*]UIが洗練され見やすくなった。
[*]回収要素は最後に集められるため、取り逃しを気にする必要がない。
[*]画面遷移時のオートセーブと要所にあるセーブポイントのおかげでリトライが容易。[/List]
[h1]Cons:[/h1][List]
[*]演出で接写するキャラクターにハイポリゴンモデルを準備して欲しかった。
[*]カードゲームは戦略性よりも単純に所持しているカードの強さがモノを言う。[/List]
[h1]ユーモアと王道のシナリオを携え、模倣一辺倒から一皮剥けた感のあるフランス産日本風ゲーム[/h1]
前作をプレイした上で今作をプレイすると[b]ゲームっぽくなったなぁ[/b]と思うはずです。前作では開発者が表現したかったこととしてRPGの表現技術の変遷をなぞることを重視した余り、ゲーム体験の面白さが手薄になっていた感を覚えましたが、今作では前作で損なわれていた部分をしっかりと補ってリリースした印象を受けました。
前作がRPGに傾倒していたのに対して今作では様々なジャンルが加えられたことによりゲームスタイルに変化が生まれています。具体的に言うと前作で無駄に時間がかかってイライラしたランダムエンカウントがほぼ排除され、戦闘がより短時間で済むアクションベースになったことと、ゲームの要所でストリートファイター風の格闘ゲームだったりロックマン風の横スクロールアクションなどが挟まれることで、同じことを繰り返すことが避けられた点が好印象です。またこれらを見るたびに元ネタを知るファミコン世代やスーファミ世代はある種のノスタルジーにも駆られる効果付きです。
シナリオも前作から大きく変わりました。冒頭で結構綺麗なセルベースのカットシーンが入り割と丁寧に世界の在りようが描れたことにまず驚き、冒険を行っていく上で伏線が徐々に回収されていくのは前作では得られないカタルシスでした。シナリオそのものの是非については厨二臭いとか諸々あるでしょうが、スーファミ時代のRPGを結構やっていた人はイケるんじゃないかと思います。ちなみに前作とストーリー上との繋がりは一切ないので2からプレイしてOKです。[strike]むしろ前作はプレイしなくても[/strike]
シナリオの強化に併せて特徴的なのが仲間の積極的な会話への介入です。主人公がだんまりで仲間が各々にユーモアを交えて個性豊かに語るスタイルについては好き嫌いが分かれると思いますが、仲間がよく喋るようになって一気に世界の情勢や歴史といったゲームプレイ上に必要な知識を得るための敷居が下がっていると感じました。ちょいちょい交じるスラングの読解は難点ですが、単語を拾っていくだけでも今こんなことになっているのかというのはちゃんと伝わるようになっています。
元々のイラストも結構好みではあるものの、このイラストを基にしたSFCチックなドット表現は好きな人が多いんじゃないかなーと思います。女の子キャラも日本人の感性で結構可愛くできている気がします。但し、ただしです。3D、前作よりも良くなったとはいえ、まだアップには耐えられない!もう少し丸みを帯びたトゥーンシェードというか何というか、見て頂くと分かるんですが残念である。前作がスマートデバイスに移植した経緯があるからハイポリじゃないのはそういう意向があるのだろうけれど、現実は非情である。
2012年10月に立ち上げたばかりのフランスの独立系会社Shiro GamesがEvolandで一躍名を知られたのは記憶に新しい。続編の2は10数名で2014年9月から2015年8月末の1年に満たない期間で制作された。
今作にも前作からの踏襲であるオマージュが俄然取り入れられてはいるが、キャラクター達のユーモラスな会話とプロット、面白さの本質に迫ったことを忘れてはいけない。このエッセンスがEvoland2に模倣のみであった前作からの脱却を予感させる。アイデンティティを取り戻したEvoland2にthumbs upを送るとともに、この言葉で締めくくりたい。
Oh, you're awake ?