※2018年11月09日現在 パッチ 1.03 が配信されています
※1.00, 1.01から多数の修正・追加がなされました。
※今回多数のフィックスが入ったため新たに最初からプレイし直しクリアを確認しました。
※評価を変更しました。
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[h1]総評[/h1]
実際に起こったロシアの原子力潜水艦 K-141 クルスク沈没事件を実体験できるアドベンチャー形式のシミュレーターという評価が正しいと思われる。
クルスクとはロシアの工業都市クルスクからとられた名前で、西暦2000年8月12日に爆沈した実在する原子力潜水艦です。100名以上の乗組員は全て殉職し、いまだ見つかっていない者もいる。救助・回収作戦も行われたが公式見解により語られる史実では乗組員はどの様に立ち回ったのか定かではないのだ。
そこに様々な想い、想像、ロマンや陰謀を抱いた人々によって事故を元にした数々のフィクション作品が創り出されました。本作品もそのひとつで 『 もしもクルスクに米国のスパイが乗り合わせていたら? 』 という史実にフィクションを組み込んだ形式で始まります。
そんな [b]もしもスパイ[/b] な主人公は8月12日に確実に沈む運命のクルスクに、技術士官として8月10日に最後の乗組員として搭乗します。本作品はその2日間を潜水艦の最後の瞬間まで緻密で美麗なクルスクのモデリングを余す事なく味わうことが出来るゲームです。
主人公は米国スパイとしてのロールをこなさねばならず、タスクを完了しなければ時は永遠に止まったままだ。ここにシミュレータらしさというか非現実性が多分に感じられアドベンチャー仕立てなのに没入感を損なっている。また、船員達の棒立ち無個性さがそれらを伴って無機質で虚無感満載の寂しい航海に仕立て上げている。
この無個性で棒立ちの船員達による被害は深刻で、恐らくこれが解決されない内は現在の厳しい評価を脱却する事は叶わないだろう。これは、たった数パターンの待機アニメーションを増やすなり艦内を無言で巡回させるだけでも十分改善されると思う。
そして最も重要な点なのだが、この作品はあくまで [b]' 史実通りの日時に沈没する '[/b] ので、それまでの期間[b] ' 主人公を操作・体験出来る '[/b] だけであり、それまでに体験した会話や出来事は海の底に遺して行く事になる。
スポイラー成分を多分に含むため、ココまでしか書けないのだが、おそらくこの点が評価の分かれ目だと思われる。今現在は賛否両論の評価ですが、クルスクというゲームを何処までプレイしたかによって評価は全く変わってくるだろう。
バージョン1.00時点のレビューではグリッチによってプレイを継続出来ず低評価でしたが、今回、物語を最後まで進められた事によって評価を変えるに至りました。
修正前にプレイ全体を通して感じられていた Unity製ならではのモッサリ感やオプション設定の至らなさは解消されています。Vsyncはキチンと機能しキャッシュされた感のあるスムーズなローディングは Unity製ゲームの中でもトップクラスの快適さを感じる程です。(今までは一体なんだったんだ)
執念すら感じるハイレベルのモデリング、美麗なアートワーク、当時を再現し細部まで凝りまくったグラフィックは匠の域だと思われる。テーマ曲もロシア語のネイティブ感もどれも素晴らしく高評価を得られるポイントだと思う。
迅速なバグフィックスが頻繁に行われており誰にでもオススメ出来る作品になりつつある。また、今後はVR化が計画されていたり某有名監督による同名映画も公開される予定もあったりと、なかなか良い流れに乗っているテーマ/作品だと思われます。
[h1]以下真っ黒ですがスポイラー成分を多分に含む評価[/h1]
[spoiler]ゲームは沈没事故を境に前半と後半に別れています。前半はイベントタスクで構成さ入れた『 お使いアドベンチャー 』です。後半はQTEとパズルで事故から逃れる 『 アクションパズル 』です。[/spoiler]
[spoiler]前半で培った船員とのリレーションシップやスパイした軍事機密は全て無かった事になり、怒涛の勢いで迫りくる無慈悲な運命に晒され気が付くとエンディングを迎えます。(因みにマルチエンディングなのですが、分岐は後半にいきなり登場した選択肢で決まります)[/spoiler]
[spoiler]この呆気に取られるほどの割り切った感は、ある意味リアルであり私はココに事故の凄惨さや無慈悲さを感じました。そして高評価オススメ作品へと評価を変えるに至ったのですが、内容を知らずにプレイしないと驚きは感じられないと思います。そして驚いても高評価出来ない感情を抱く人も多いと思う。非常に難しいテーマに挑戦した野心作でした。[/spoiler]
※以下はクリア前にポストした古い内容になります。ありがとうございました。
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ようやくローンチデーを迎えワクワクしながらプレイしましたが・・・いざ蓋を開けてみると絶妙なガッカリ具合で残念な出来でした。
[h1]『 なんか思ってたのと違う! 』[/h1]
ロシアの原潜 K-141クルスク を舞台にしたドラマチック・アドベンチャーとの売り文句に相違は無かったのだが、恐らくプレイした人達ほぼ全員がこう呟くだろう『 なんか思ってたのと違う! 』と。
実際に起こった沈没事件を元に、沈みゆく運命のなか交錯する個性的な船員達とのドラマチックなシーンを幾つも思い浮かべながら発売を楽しみにしていました。思い描く理想はハリウッド映画の レッド〇クトーバー か K-19 かといった所。
発売前情報やトレーラーから感じ、想像させられるイメージは恐らく皆同じだと思う。
だが我々を乗せ最後の航海に出たクルスクは、これは沈んで当然だろと思える状態だった。
[h1]無個性な船員達[/h1]
ヒューマンドラマが売りだと思われるのだが、モデリングは別としてキャラクター達が無個性すぎてストーリーに入り込む事も感情移入する事も今現在はとても難しい状態だ。
彼らは艦内の要所に彼らの仕事(?)をする為に配置されているのだが、清掃担当の者は乾いたモップで同じ場所を磨き続けるし、電気系チェックに勤しむ担当は永遠に同じパーツを指差し確認し続けるのだ。それでもアニメーションが存在する船員は恵まれている方で、大半の船員達は待機モーションすらなく棒立ちでインタラクトによる会話も出来ないのだ。
そんな彼らと最後の運命を共にするのは[b]'まっぴらごめん'[/b]なのだが、時折、船員キャラクター達の生い立ちや人生観・趣味・思想などについて雑談出来る機会が[b]'おざなりに'[/b]挿入される。そのせいなのか全く同じ顔をした船員達との中途半端なキズナや繋がりが出来てしまい、はたしてそれが誰だったのか思い出せないという表現しがたいモヤモヤした感情をプレイ中いつまでも引きずる事になる。
発売前情報やトレイラーから思い描いた理想では、頑固一徹な髭面のエンジニアと意見が割れて喧嘩になったり、ヒョロヒョロで青白くバカにされていた新任の若者がシェフ並みの料理を振舞って見直されたり…そんなヒューマンドラマを空想していた。
しかしクルスクの船員達と言えば、キャラクター性があるのはロールの存在する数名のみであり他の船員達はキャラクター名は違えどモデル使いまわしのモブ状態であり、名簿も無ければ声優さんも同じ、おざなりなキャラクター付けとアッサリとした会話が稀にあるだけで感情移入どころかドラマ性を感じるのは非常に難しいだろう。
[h1]寂しいが美麗なレベルデザイン[/h1]
Unity製なのだがそれを感じさせない緻密で完成度・再現度の高いクルスク船内のモデリングは見事の一言で、たとえ殆どのオブジェクトにインタラクト出来なくても眺めて歩き回れるだけで楽しい。滑り止めの付いたリノリウムの床は船員の導線上の位置に黒いゴムの靴跡があったり、配管やデッキの縁に見られる錆や汚れ、凹みがどれもユニークで自然で美しい。
2000年当時を再現した複数のオブジェクトや電子機器はテクスチャや効果音が凝っていて、もはやシミュレーターといった趣きを感じる。本作の元となったボードゲームのKURSKや露製のゲーム&ウォッチ、娯楽室のアーケードゲームなどは実際に手に取って遊べるしクオリティも異常に高い。これらは非常に良い評価を得られると思う。
原潜クルスクは区画毎に水密扉で仕切られており、そこがエリアの境としてモデリングされていて。水密扉をインタラクトすると長めのアニメーションと共にローディングが行われエリアチェンジされます。開閉アニメーションとローディングは[strike]平均30秒程と短いが[/strike]パッチによって改善されており、少しフレームドロップ気味だが高速化している。しかし区画を何度も行き来する事を考えるとウンザリするだろう。
区画の作りと移動についてはエイリアンの出ないエイ〇アン・アイ〇レーションとかクリーチャーの出ないバ〇オハザード・リベ〇ーションズを思い浮かべてもらえれば間違いない。
[h1]スパイとは一体・・・[/h1]
主人公はスパイなのですが、クルスクの船員達は非常に寛大なので、棒立ちの船員の真横で軍事機密をマイクロフィルムでパシャパシャ撮影したり、姿を露見させながらコッソリ鍵をこじ開け侵入したり、誰がどう見ても怪しい行動を目の前で取っても咎められません。
船員達との会話はロシア語なのだが、主人公はお構いなしで英語でベラベラ思った事を垂れ流します。これもどうかと思う。
警戒能力のある船員AIを巡回させるだけで全てが面白くなりそうなものだが・・・
[h1][strike]細かい所に手が届かない[/strike]オプション設定[/h1]
FOV設定はなし。キーボードやパッドのキー配置は固定。パッド操作が可能だが[strike]軸反転や加速度の設定ができない(Steam側で軸反転は出来る)。[/strike]
軸反転や感度を設定できるようになりました。(X軸、Y軸の項目が逆です)
[strike]字幕表示は強制というか固定でLanguageで選択した言語が表示される。しかしロシア語ベースの単語で区切られて改行されるので読み取れず一瞬で字幕が消えたりします。[/strike]
1.01までは機械翻訳レベルでしたが、今現在は相当頑張ってローカライズされています。まだ敬語や人格に即してない発言なども見られますが、内容もタイミングも良く出来ています。
[h1]グリッチの海[strike]に沈む[/strike]は浅い[/h1]
[strike]2018年11月08日20時現在、パッチは配信されておらずバニラ状態です。
以下の問題点が発生しスタックしプレイが続けられなくしました。最初からプレイし直しても再発、再現性がありました。[/strike]
[strike]・クエストタスクのトラッキングに失敗する[/strike]
[strike]・PDAの各種インフォメーションが表示エリア内に収まらず読めない[/strike]
・PDAのオブジェクティブ・カウントが消える
[strike]・日本語・ドイツ語・中国語などが選択可能だが非実装[/strike]
[strike]クリティカルなのはタスクのトラッキングの失敗です。不特定の場所で突然発生します。こうなるとメインタスクを追うしか無くなるが、プレイ中はタスク目標のキャラクターが分身したりテレポートしたりサブタスクの達成報告を延々続けたり実績の解除が行われなくなるなどの弊害が発生する。サブタスクはクリアできずスタックします。セーブデータも壊れていると思われる。[/strike]
メインタスクは確実に消化できるようになっています。サブタスクは幾つかの注意点が必要で、まだスタックするタスクが存在します。
[spoiler]具体的には 『 ウラジミール大佐の3つの書類 』は未だに達成報告が連発しますが、他のタスクと掛け持ちしなければクリアできます。 問題は『 ドライバーを手に入れる 』タスクですが未だ解決されず必ずスタックします。[/spoiler]したがってすべてのタスクを完了する実績は解除できませんでした。
PDAのカウントが消えるというのは、コレクティブアイテム等のカウントが突然消失する現象です。[strike]リロード、再起動しても治らず、そのセーブデータを諦めるしか無いと思われる。(無視してプレイを続ける事は可能)[/strike]
どうも修正に当たってPDAトラッカーとカウントまわりが二転三転している様子で、今現在はコレクティブはカウント表示されなくなりました。内部的にはカウントされいるのでコンプリートすれば反映されます。(ただし幾つかの実績は解除されない)